機械式時計の脱進調速機 April 18, 2017
振り子時計を作っていた後輩の影響で時計を作ってみたくなった. 秒針とか分針とかはあまり興味なくて心臓部の脱振調速機を作ってみたいと思った. せっかくつくるならテンプ式が作りたい.
始めにヒゲゼンマイを買えないか探してみた. 結果モノタロウとかネット通販では見当たらなかった. セイコースプリングとかメーカーに問い合わせてみたら, 特注品なら買えるみたいだけど恐ろしい値段だった. 結局自分で焼いて作ろうと決めた.
最初の試みは薄いリン青銅の板を丸めてオーブンで焼くこと. いい感じのばね定数は得られなかった.
次に東急ハンズで売られていた鉄の焼き入れリボンを同様に丸めて焼いてみた. こっちは程よいばね定数が得られて当たりだった.
ヒゲゼンマイが手に入ったので, 今度は機械式時計の本とかを読みながらホイール, アンクル, ガンギ車を設計していった.
降り石も小さかったけどなんとか切削できた.
中の動きが見えるようにアクリルでフレームを作って組み立てて完成. 1枚目の写真のものが出来上がった. ガンギ車にトルクを加えるときれいにチクタクしてうれしかった. これをもとにもっと複雑なものを作っていこうと決めた.
Written on April 18, 2017