3軸トゥールビヨン脱進調速機ver2 その1 (1軸目まで) July 9, 2018
背景
2017年の3月終わりに3軸トゥールビヨン脱進調速機の1台目を作った.
当時は作ろうと思ってから大学卒業(CNCフライスが使えなくなる)まで3か月程度しか期間が無く
スピードを重視した突貫工事だった.
形にはなって動いたものの組み立てづらかったり動作が不安定だったりと不満も残ってしまった.
自宅にCNCフライスも無事設置できたため改めて8月くらいからじっくり考えながら2台目の製作を始めた.
作りたいものは他にもいろいろあるためそんなに時間をかけるつもりではなかったけど動くまでに11か月もかけてしまった.
学生とは時間の流れ方が違うよね.
写真が結構なボリュームになったから4つに分けて投稿する.
その1: 1軸目まで
その2: 2軸目まで
その3: 試行錯誤の痕跡
その4: 3軸目まで
制作
1作目の反省点・不満点は以下の通り, だいたい時間短縮を優先したせいである.
・回転軸がほぼすべて片持ち構造でガタが大きく駆動効率が悪かった
・手元にある引っ張りばねを用いたが組み立て性が悪かった
・ほぼすべて手元のアルミ材で作ったため外観が1色でいまいちだった
・全体の構造に対して回転部(テンワ)の径が小さくいまいちだった
(個人的に3軸トゥールビヨンの恰好良さは(テンワの径)/(機構の大きさ)だと思ってる)
初めにばねを変えた.
前は↓こんな感じで引っ張りばね2つとテザーを用いて振動させていた.
仕組みは簡単だけどテザーのせいで組み立てのときに引っかかったり大変だった
そこで今回はテザーをなくすためにねじりばねを使うことにした.
テンワ側とキャリッジ側にそれぞればねの足を固定し振動できるようにした.
真鍮部品も徐々に増やしていった.
切削痕がとても良い.
2軸目を回転させるためのギア
回転には一部摺動を使ってる.
1軸目の回転には機構を小さくするために内歯車を使った.
全部組み合わせて1枚目の写真.
その2は2軸目.
以上